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ムスクの香りを感知する匂いセンサータンパク质の机能を解明 たった一つの受容体がムスク香の感知に影响を及ぼす

掲载日:2016年5月6日

© 2016 Kazushige Touhara.ヒトのムスコン受容体翱搁5础狈1は、ムスコンのような大环状ケトンのみならず、化学构造の全く异なるニトロムスクに対しても强く反応する。また、同じ大环状であっても、大环状ラクトンにはわずかな反応しか示さず、一方で大环状に二重结合を含む大环状ケトンには强く反応した。これらの结果は、私たちのムスク香に対する実际の感覚をよく反映しており、翱搁5础狈1がヒトのムスク香感知に重要であることが示唆される。

ヒトのムスコン受容体翱搁5础狈1のムスク系香料に対する反応
ヒトのムスコン受容体翱搁5础狈1は、ムスコンのような大环状ケトンのみならず、化学构造の全く异なるニトロムスクに対しても强く反応する。また、同じ大环状であっても、大环状ラクトンにはわずかな反応しか示さず、一方で大环状に二重结合を含む大环状ケトンには强く反応した。これらの结果は、私たちのムスク香に対する実际の感覚をよく反映しており、翱搁5础狈1がヒトのムスク香感知に重要であることが示唆される。
© 2016 Kazushige Touhara.

东京大学大学院农学生命科学研究科の东原和成教授と白须未香特任助教らの研究グループは、香粧品に広く用いられるムスクの香りの感知に関わる匂いセンサータンパク质(嗅覚受容体)をさまざまな哺乳类种において同定し、それらがどのように香りに反応するか调べました。ムスクの香りの感知には、ただ一つの嗅覚受容体の働きが重要であることを、ヒトとマウスで明らかにしました。

ムスクの香りは、その魅惑的な香りから古代より香料として用いられています。しかし、近年ムスコンを代表とする天然ムスク香料は入手困难となり、これに代わる新たな合成ムスク香料の开発は、产业界で常に课题となっています。一方で、さまざまな化学构造をもつ合成ムスク香料や天然ムスク香料が、なぜ私たちの鼻で同じようなムスク香と感じられるのかは、化学界?香料业界において长年の谜でした。

研究グループは、4种の霊长类においてムスクの香りを感知する匂いセンサータンパク质(ムスコン受容体)を新たに同定しました。これまでに研究グループはマウスやヒトではそれぞれ1种类ずつムスコン受容体を同定しており、これらのすべてのムスコン受容体がムスク系の香りに対してどのように反応するかを调べ、ムスコン受容体の匂い感知メカニズムを明らかにしました。特にヒトのムスコン受容体翱搁5础狈1のさまざまなムスク系の香りに対する反応は、私たちが実际にそれらの香料を嗅いだときに感じる匂いの强弱や质を非常によく反映していました。また、惭翱搁215-1と呼ばれるムスコン受容体を欠如した遗伝子改変マウスでは、ムスク系の香りに反応しにくくなることがわかり、本受容体の働きがムスクの香りを感知するうえで重要であることを明らかにしました。

「今回、私たちは、ムスクの香りが感知されるメカニズムを解明しました」と白须特任助教は话します。「研究の过程で、ヒトのムスコン受容体の匂いがどのような匂いに反応するのかを评価できる実験手法を确立したので、この手法が新しいムスク香料の开発に役立てば」と期待を寄せます。

论文情报

Narumi Sato-Akuhara, Nao Horio, Aya Kato-Namba, Keiichi Yoshikawa, Yoshihito Niimura, Sayoko Ihara, Mika Shirasu, and Kazushige Touhara, "Ligand specificity and evolution of mammalian musk odor receptors: the effect of single receptor deletion on odor detection", The Journal of Neuroscience 20 April 2016, 36(16), doi:10.1523/JNEUROSCI.3259-15.2016.
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