公開フォーラム: International Security in Times of Uncertainty (不安定な時代における国際安全保障の模索)を開催
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実施日: 2017年02月01日 |
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2017年2月1日、東京大学政策ビジョン研究センター安全保障研究ユニットは、ハイアットリージェンシー東京にて、“Populist Nationalism and International Order”と“ New Directions in Security Studies and Risk Management”と題した公開フォーラムを開催した。 第一部 “Populist Nationalism and International Order”
第一部は、これまでのリベラルな国际秩序が、叠谤别虫颈迟とドナルド?トランプ大统领の登场に代表される「ポピュリスト?ナショナリズム」の台头という新たな政治动向によって动揺しているとの认识から、国际社会の现状と展望に関して、ジョン?アイケンベリー教授(プリンストン大学)、朱锋教授(南京大学)、饭田敬辅教授(东京大学)からの报告が行われた。司会は、藤原帰一教授(东京大学大学院法学政治学研究科及び政策ビジョン研究センター安全保障研究ユニット长)が务めた。
ジョン?アイケンベリー教授は、2016年の叠谤别虫颈迟とトランプ政権の成立により、冷戦终结后25年にわたって継続したリベラル?デモクラシー(自由民主主义)への潮流が大きな曲がり角に直面したと指摘した。2008年の世界金融危机を一つの契机として、リベラル?デモクラシーの国内秩序と国际秩序双方に疑问が投げかけられるようになったからである。ロシアと中国が国内の民主化势力を抑圧し、プーチン大统领は「反民主主义运动の教皇」のようになり、ポーランド、ハンガリー、トルコ、インドでは民主主义の枠内で强権的な支配が强まっている。ヨーロッパでは统合と自由主义の危机の最中にあり、リベラルな国际秩序の主语者であるアメリカではトランプ大统领が诞生し、リベラルな秩序を、国内でも国际社会でも転换しようとしている。
中国は、现在の欧米诸国におけるポピュリズムの台头とリベラルな国际秩序の动揺をどのように见ているのか。まず朱锋教授は、中国は清朝末期の太平天国の乱と文化大革命の経験から、ポピュリズムに懐疑的であると指摘した。中国政府は、欧米诸国におけるポピュリスト政権の诞生が中国に及ぼす影响を注视しているというのである。また朱锋教授によれば、リベラルな国际秩序が衰退へと向かっていることは间违いないが、これは中国にとって望ましくない结果を招く。すなわち第一に、中国の国内改革は歴史的に海外からの外圧を利用して行われてきたが、これが失われる。第二に、中国がより国际社会に统合されることは、中国にとっても国际社会にとっても唯一の望ましい方向性であるが、これも困难に直面する。そして第叁に、トランプ政権が対中强硬姿势をとり、日本がこれに同调して东アジアの紧张が高まる可能性がある。朱锋教授は、中国政府はトランプ政権を疑念と警戒の念を抱きつつ注视していると指摘して、议论を缔めくくった。
饭田敬辅教授は、ポピュリズムに対する政治学の解釈と、叠谤别虫颈迟とトランプ教授の大统领选挙胜利の要因について讲演を行った。饭田教授によれば、ポピュリズムは、现在、反エリート主义を中心とするイデオロギー、あるいはレトリックとして理解されている。また、ポピュリスト势力の支持者は、しばしば経済的弱者であると言われるが、データではむしろ一定程度の财产を保持している阶层が支持に回っていることが示されている。さらに、経済状况以上に教育が低く、また年齢が高い人々がポピュリストを支持していることが明らかとなっていることを绍介した。そしてこうした要因とともに、文化もポピュリストに影响を与えており、また文化は予测が难しいと饭田教授は指摘した。
第二部 “New Directions in Security Studies and Risk Management”第二部は、现在の世界が、伝统的な国家安全保障のみならず、多様に络み合ったリスクと不确実性によって胁かせれているとの认识から、このリスクをどのように管理すべきか、ジェイ?スン?リー教授(高丽大学)、イー?クアン?ヘン教授(东京大学)からの报告が行われた。司会は、城山英明教授(东京大学大学院法学政治学研究科)が务めた。
城山教授は、现在の世界が、环境、エネルギー等、多様でかつ连関したリスクにさらされていると指摘し、これを概念的にどのように捉えることができるのか、讲演を行った。伝统的安全保障と、新たなリスクの问题の违いと共通点を整理した后、城山教授は、リスクの相互连结の重要性を指摘した。すなわち、リスクには、福岛原発事故のように、それまで想定されていなかったリスクが突如生起する外生的リスクと、関係する各アクターの间の相互作用からリスクが発生する内生的リスクが存在し、これが相互に连関することで危机が増幅することもあり得るのである。では、このリスクにはどのように対応すればよいのか。城山教授は、リスクの相互连结を遮断し、あるいは机能を一か所に集约するのではなく分散化を行うことで、システムの冗长性を确保することが重要だと指摘した。
リー教授は、安全保障论の関心が、伝统的な军事问题から非伝统的安全保障の领域に拡大してきたことを指摘し、その関心も、国家や共同体の安全保障から、テロ、犯罪、环境等、个人の安全、人间の安全保障へと広がってきたと指摘した。このような非伝统的安全保障は、一国では対応することが难しいために、より国际协力が重要となる。リー教授は、伝统的安全保障の领域における対立が、非伝统的安全保障での协力関係の构筑に悪影响を与えることを避けることが重要であり、そのためには强い政治的リーダーシップが必要となると述べて、讲演を缔めくくった。
ヘン教授は、世界各国で新しい安全保障领域への関心が高まっていることを、シンガポール、イギリス、アメリカ、ドイツ、日本等の取り组みを绍介しつつ、指摘した。この新たなリスクは、国家间の强调と対立の両面を生み出す可能性があり、この点をヘン教授は、环境问题とサイバー问题をめぐる米中関係を事例に説明した。しかし、こうした政府间関係のみならず、新しい安全保障问题は、一般の人々の日常生活とも関连するものだと、ヘン教授は指摘する。例えばサイバー问题に関しては、最新型のアンチウイルスソフトの导入といった技术的侧面のみならず、それに関わる职员という人の行动、つまり人间の行动科学の侧面が重要になるということである。政府がこうした一般の人々の行动に対する启発活动をすすめることも、新しい安全保障に対する対応として重要だと述べ得て、ヘン教授は讲演を缔めくくった。
photos: Izawa Hiroyuki
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